
深川二幸堂 菓子こよみ<三>
時代小説
知野 みさき
2020年6月12日
大和書房
748円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
ー俺には菓子作りしか能がねぇ。兄・光太郎と弟・孝次郎が営む菓子屋「二幸堂」は、得難い縁に恵まれ「深川に二幸堂あり」との評判を確かなものにしていた。抹茶餡の青葉を閉じこめた滑らかな葛焼き「結葉」、まろやかな餡を生成りの皮で包んだ蕎麦饅頭「良夜」、ふわりと軽い小豆風味の飴煎餅「福如雲」、愛する人への想いを伝える栗の甘味「家路」…悲しい記憶も変えられぬ過去もそのままに、幸多かれと願い、これからも共にと誓う真心のそばには、いつもとびきりの菓子があったー。江戸深川の菓子屋をめぐる極上の時代小説、感動の完結篇!
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