デモのメディア論

社会運動社会のゆくえ

筑摩選書

伊藤昌亮

2012年12月31日

筑摩書房

1,760円(税込)

人文・思想・社会

二〇一一年、福島第一原子力発電所の事故以来、日本各地で反原発デモが続いている。社会運動の退潮が言われて久しいにもかかわらずデモは空前の盛り上がりを見せているが、これは日本だけの現象ではない。中東では「アラブの春」、アメリカでは「オキュパイ運動」と世界中で続々と新たなかたちの運動が展開されている。お祭りにも似たこれらのデモは、従来の市民運動とはどこが異なるのか。彼らは何を求め、なぜ集うのか。デモが今日の社会に伝えている真のメッセージとは何か。ソーシャルメディア時代の社会運動の意味とその可能性を徹底的に考える。渾身のデモ論。

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