柳田国男全集(29)

ちくま文庫

柳田国男

1991年1月1日

筑摩書房

1,206円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

全国農事会幹事として各地で行なった講演をまとめた『時代ト農政』は、日露戦争後の国による地方改良運動に対して、農民の立場に立った農業経済政策を展開する柳田国男の農政学総決算の書である。農業の抱えるさまざまな問題を、農村と農民の歴史をさかのぼることによって解明する『日本農民史』。都市の起源、形成の過程、日本の都市の特質を明らかにして、都市と農村の望ましい関係を説く『都市と農村』。ほかに「生産組合の性質について」「中農養成策」など、柳田の学問を貫く経世済民思想の源流となった科学としての農政理論を集成する。

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