豆腐の如く

融通無我のすすめ

ちくま文庫

斎藤茂太

1998年8月31日

筑摩書房

660円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 文庫

俳人・荻原井泉水の随筆「豆腐」は、豆腐を擬人化し、その「人格」を讃えている。これに強い共感を覚えた著者は、生来の豆腐好きも手伝って「豆腐の如く生きよ」と、熱心に説く。その柔軟さ、協調性、意外な芯の強さなど、人生のあらゆる場面で「豆腐の如く」は生きてくる。これは豆腐に借りた人生論か、また、人生になぞらえた豆腐論か、よく解らないところがまことに面白い。上質のユーモアにみちたエッセーである。

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