「大菩薩峠」を読む

峠の旅人

ちくま新書

今村仁司

1996年9月30日

筑摩書房

748円(税込)

小説・エッセイ / 新書

魔剣を操る元甲源一刀流の剣士机竜之助は、大菩薩峠の頂上で老巡礼を斬り殺す。この理由なき殺人が物語の発端であり、終りのない旅のはじまりであった。無明の闇の世界をさまよう幽鬼的ヒーロー竜之助や、老翁の顔だが体は子どもの大きさである槍の天才米友、相撲とりのように図体がデカイが少し足りない与八など個性的で愛すべき脇役陣が大活躍する雄渾壮大、痛快無比なる大長編エンターテイメント『大菩薩峠』。本書は、漂泊とユートピア、記号としての身体、冷静なる愚者、欲望の体系、群衆論などの新たな視点から光をあて、この人間への深い洞察にみちた予言的な作品の思想的核心を読み解く冒険的試みである。

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