日本のエロティシズム

ちくま新書

百川敬仁

2000年4月19日

筑摩書房

726円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

エロティシズムは、日本ではどのような歴史をたどって形づくられてきたのだろうか。西欧世界のエロティシズムと比較したとき、どのような固有性が見出せるのだろうか。またそれは、現在の性の状況にどのようにつながっているのか。江戸時代に出現した“もののあわれ”とよばれる感情を手がかりに、古代の源氏物語から、中世の軍記物、近世の近松門左衛門、近代の泉鏡花・天皇制などを経て、現代の三島由紀夫、村上春樹までを題材にして、西欧との対比をしながら深層に分け入ってゆくミステリアスな一著。

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