死にいたる病
ちくま学芸文庫
セーレーン・オービエ・キールケゴール / 桝田啓三郎
1996年6月30日
筑摩書房
1,375円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
絶望とは、人間の精神のみがかかる「死にいたる病」である。キリスト教界の欺瞞を批判しつつ、無限なる神との関係における有限なる自己(単独者)をめぐって、絶望と罪の諸形態を徹底分析し、考え抜くー精神の教化と覚醒のために。自己疎外におちいった現代人の魂の、その核心への肉薄が、いまなお鮮烈に私たちをとらえてはなさない。キルケゴール晩年の思索を、デンマーク語原典から訳出し、詳細をきわめる訳注を付す。
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