ボ-ドレ-ル批評(1)

ちくま学芸文庫

シャルル・ボ-ドレ-ル / 阿部良雄

1999年1月31日

筑摩書房

1,430円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

『悪の華』『パリの憂鬱』の詩人はまた、傑出した美術評論家でもあった。ギリシア・ローマの美を理想として追求した新古典主義が支配的な状況において、ロマン派の巨匠ドラクロワに傾倒し、個性の美を唱えて人間精神の暗部を開放した。美術を市民の前へ、現代へと開く道を作ったのもボードレールである。本巻には「1845年のサロン」「1846年のサロン」などのいわゆるサロン批判をはじめ、八篇の批評文学を収録。

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