書物の近代

ちくま学芸文庫

紅野謙介

1999年12月31日

筑摩書房

1,320円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

書物は言葉を盛る器であり、同時にまたその形態によって思想をあらわしてもいた。造本に心をくだき「大凝りの美本」に固執した夏目漱石、斬新なテクノロジーを駆使して素朴さそのものを書物のうえに演出してみせた島崎藤村、厳しい言論統制の下で書物の生産・流通の仕組みを見つめ、本と人との「生きた関係」を空想した中野重治ら…。出版文化を根幹にすえた近代という時代にあって、書物と人はいかなる変容をとげたのか。活字印刷の始まった明治から戦後にいたる小説の「モノ」としての基盤と、そこに意識的だった作家たちの格闘をたどる、日本近代文学史・文化史への新しい視座。

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