聖なるものと〈永遠回帰〉

ちくま学芸文庫

湯浅博雄

2004年3月10日

筑摩書房

1,320円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

「神は死んだ」。真理の経験としての“宗教”の無効は宣告された。だが、人間は聖なるものの経験を反復する。贈与、サクリファイス、消尽、パッション的愛という出来事の経験は、主体を超えた強い力が通り過ぎた痕跡として生きられるのであり、現前性というかたちで生きられる可能性をいつも除外する仕方でしか経験されないなにかを秘めている。こうした非知は、反復的・永遠回帰的にしか、そういう強烈さとしては生きられないだろう。本書は、バタイユ、ブランショ、デリダの思想から発し、系譜学的な眼差しによって、非知という異質な他者の経験を、独自の言葉で精緻に開示する。この眼差しは、宗教的なものを継承する文学・芸術の解明にまで及ぶ。書き下ろし力作評論。

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