はじめてわかるルネサンス

ちくま学芸文庫

ジェリー・ブロトン / 高山芳樹

2013年8月7日

筑摩書房

1,320円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

ミケランジェロにボッティチェリ、そしてダ・ヴィンチー。「ルネサンス」といえば、イタリアで花開いた華麗な文化が思い浮かぶ。だがそれは、ルネサンスの上澄みの部分にすぎない。新大陸の原住民を武力で制圧して支配下に置き、アフリカ人の奴隷貿易で富を築く人々が現れた。その一方で、新しい印刷技術の力を背景に、ルターが既成教会に反旗をひるがえすと、たちまち苛烈な宗教戦争が勃発した。ルネサンスとは、文物交流の巨大なうねりの中で、華やかな光と深い影とが交錯した時代だったのだ。コンパクトでありながら「ほんとうのルネサンス」の姿を一望することのできる入門書。

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