レオナルド・ダ・ヴィンチ論

ちくま学芸文庫

ポール・ヴァレリー / 塚本昌則

2013年9月10日

筑摩書房

1,430円(税込)

文庫

レオナルドは、精神の地平を決定的に画する存在として、ヴァレリーの心から終生離れることのなかった芸術家だった。レオナルドのデッサンと文章に見られるダイナミックな精神運動に魅せられたヴァレリーは、そのメカニズムを解明するためにレオナルドの方法を再建すべく試みる。天才の“肖像”を描くことに全力を注ぐヴァレリーを待ちうけていたのは、科学と芸術をめぐる認識の極限にくり広げられるスリリングな“精神の劇”だった。ヴァレリーの思考と美学のすべてを映し出す三篇、およびVues収録の二篇を新訳で収める。

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