共産主義黒書〈アジア篇〉
ちくま学芸文庫
ステファヌ・クルトワ / ジャン=ルイ・マルゴラン / 高橋 武智
2017年1月10日
筑摩書房
1,870円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
各国の共産党政権が行ったテロルや抑圧の過程は、ソ連で練り上げられた母型から派生している。とりわけ中国、北朝鮮、カンボジアなど、アジア共産主義におけるそれは、犠牲者の総数ではソ連を凌駕し、酸鼻も極限に到った。その特徴は、過剰なまでのイデオロギー化と主意主義にある。「正しい思想」による意識の専有、人間の分類と再編成への意志、そして階級敵に対する絶滅政策の発動。この死のプログラムを社会全体に適用することに、政権はある期間成功するー。なぜ共産主義はかくも血塗られたものとなったのか。アジアでの実態とともに問う。
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