通天閣

ちくま文庫

西加奈子

2009年12月9日

筑摩書房

638円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。冬の大阪ミナミの町を舞台にして、若々しく勢いのある文体で、人情の機微がていねいに描かれていく。天性の物語作者ならではの語り口に、最初から最後までグイグイと引き込まれるように読み進み、クライマックスでは深い感動が訪れる。このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ささやかだけど暖かい灯をともす絶望と再生の物語。この作品で第24回織田作之助賞を受賞している。

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書店員レビュー(1)
書店員レビュー一覧

長江貴士

書店員

西加奈子「通天閣」

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0
2019年12月19日

みんなのレビュー (3)

Readeeユーザー

辛い

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3.7 2022年01月01日

人生は辛いなあ。それでも生きて行くのか。何のために生きる?自分で行動しないと。

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勝浦 公介

ただ日々をこなす人生でも少なからず起伏がありそれが面白い

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3.5 2021年04月06日

通天閣周辺に住むその日暮らしの、ダメだけど良いやつのおっさんと、お人好しで不幸な女の話。二人の主人公の語りで物語が進む。前半は大きな展開がなく面白くなかったが我慢して読み進めると、おっさんの良い奴感と女の不幸感が現れ始め、次第にのめり込んでいく。 二人の人生にInstagramでよく見るキラキラとした出来事は一切ないが、人生のリアルな哀愁とほんの少しの人の温かさがなんとも言えず面白い。特に、テレ東の家ついていっていいですか?が好きな人には是非お勧めしたい。

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Readeeユーザー

引き込まれました

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4.6 2019年06月29日

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