
変半身(かわりみ)
ちくま文庫 むー14-1
村田 沙耶香
2021年11月12日
筑摩書房
726円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
孤島の奇祭「モドリ」の生贄となった同級生を救った陸と花蓮は祭の驚愕の真相を知る。悪夢が極限まで疾走する村田ワールドの真骨頂! 解説 小澤英実「だって、私たちって、家畜じゃない」(「変半身」)「僕たちの身体には奇跡が眠っているんだ」(「満潮」)--若者が贄となる孤島の秘祭「モドリ」の驚愕の真相から恐るべき世界の秘密が明かされる「変半身」、「潮を吹きたい」という夫に寄り添う妻がふたりで性の変容を探求する「満潮」、ニンゲンの宿命と可能性を追究して未知の世界を拓く村田ワールドの最新の到達点を見よ!
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至高のディストピア、価値観を根底から覆される
・変半身 →ディストピア。14歳になり、島の怪しい祭りである、「モドリ」に、初めて参加させられることになる私と親友の花蓮は、その年の生贄が同級生の高城くんになることを知る。 怪しくて閉塞した島を脱出しようとするが。 歴史は書き換えられ、世界は塗り替えられ、魂は入れ替えられていく。 →今ある世界観(神話など)、歴史観、価値観を根底が揺さぶられる、それって本当?って。この作品で特にやばいのは、ラスト。価値観をどんでん返しされた感覚。 ・満潮 →生殖器を批判して搾取するような、いわゆる’’化け物’’から共に逃げるパートナーとして、マイノリティな絆で結ばれた夫婦のお話。ある日、夫が「潮を噴きたい」とか言い出して… →終始気持ちが悪い。しかし、村田沙耶香作品での、価値観が異なる人(特に性や生と死に対する)に対して、気持ちが悪いと登場人物たちが感じている感情を、自分も感じさせられているのかなと思わされた。人間を、生き物や動物と捉える所の見方が、村田沙耶香作品ではよくあるなあと感じた。
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