トーイン

クアルンゲの牛捕り

海外文学セレクション

キアラン・カーソン / 栩木伸明

2011年12月31日

東京創元社

3,740円(税込)

小説・エッセイ

アイルランドはコナハト国の女王メーヴが夫と交わした寝物語がすべてのはじまりだった。王と女王の財産比べ。互いに一歩も譲らなかったが、唯一、王の白い角を持つ雄牛フィンヴェナハに匹敵するものが女王にはなかった。フィンヴェナハに勝るのはアルスター国クアルンゲの褐色の雄牛のみ。女王は、クアルンゲの雄牛を奪うべく、アイルランド全土から大軍勢を召集、アルスターの地に迫った。ところが迎え撃つアルスター国では、呪いのせいで男たちは戦うことができず、弱冠十七歳の美丈夫クー・フリンが、大軍を相手に孤軍奮闘することに…古代アイルランドの伝説を、詩人キアラン・カーソンが語りなおした、血湧き肉躍る英雄譚。

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