午前零時のサンドリヨン

相沢沙呼

2009年10月31日

東京創元社

2,090円(税込)

小説・エッセイ

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方はー。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。

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ナミ

マジシャン高校生

-- 2021年07月21日

レストラン•バーでトランプマジックを見ていた高校生は彼女の指先ではなく自信に満ちた誇らしげな笑みを浮かべた顔を見つめていた。教室で青空を眺めている時は憂鬱そうで友達が少ないみたいだったけど、これが彼女の本当の姿なのだと知りもっと話をしたいと思う。翌日学校で彼女と図書室に行くとひっくり返った書架を見つける。二人でその謎を解くとイジメの実態が見えて来た。そのイジメをなんとかしたいと考えるが、次々に起こる謎にはそれぞれの思いが絡まっていて1つひとつ解いて行くことで本質にたどり着く。

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たか

「午前零時のサンドリヨン」 読了

starstarstar 3.0 2020年10月17日

ヒロイン酉野初はレストラン・バー「サンドリヨン」でバイトする美少女マジシャン、でも人間関係が苦味な女子高生。 その酉野初に一目惚れしたクラスメイトの須川くん。 学校での謎を酉野さんの華麗なマジックテクニックで紐解いていく、日常系学園ミステリー恋愛マシマシ小説。 ミステリーだが2人の青春ラブストーリー感が強く、特に須川くんの酉野さんへのアプローチと一人称のおしゃべりは少ししつこい感じがする。 ミステリーとしての謎解きはあまり複雑ではなく、問題の後にすぐ答えあわせをするように須川くんの酉野さんへの丸投げが笑える。 主要登場人物の感情の起伏が激しい気がするが、これが多感な高校生の本当の姿なのだろう。 学園の謎を紐解く、ミステリーのある青春ラブコメディ·····最後は胸キュン!

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