鬼哭洞事件

太田 忠司

2021年10月29日

東京創元社

1,650円(税込)

小説・エッセイ

少年探偵・狩野俊介が帰ってきた! 27年前に消えた母と妹を捜す男は、依頼の翌日死亡した。 彼の故郷を訪ねた俊介は、謎の神楽ともう一人の"名探偵"に出会うー 夏の暑い盛りのある日、私立探偵・野上英太郎の事務所を佐方康之と名乗る依頼人が訪れた。彼は27年前に家を出ていった母親と妹を、父に内密で探しているという。手掛かりは写真一枚のみだが、野上は調査を引き受ける。だが翌日、康之は死体となって発見された。彼の出身地・鳶笊村へ向かった野上と助手の狩野俊介は、洞窟内にある奇妙な邸に住む、余命幾ばくもない村の実力者と会う。彼こそは康之の父だったーー隣村に伝わる謎の神楽、佐方家の財産をめぐる確執、そして衆人環視下で起きる殺人。少年探偵・狩野俊介、待望の帰還!

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