憐れみをなす者 下

創元推理文庫

ピーター・トレメイン / 田村美佐子

2021年2月22日

東京創元社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

船長から捜査の全権を委任されたフィデルマは、巡礼たちに聞き込みを始める。だが巡礼の修道士、修道女たちは奇矯な人物ばかり。おまけに様々な感情が被害者をめぐり渦巻いていたことがわかる。そんな矢先、海に落ちたと思われていた被害者の刺殺体が船室で発見される。しかも、まるで殺されたばかりのような状況で。この数日船に隠れていて、改めて殺されたというのか? 目的地到着前に犯人をあげるべくフィデルマの捜査は続く。

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ケムケム

巡礼船での連続殺人事件。海賊船の襲撃や嵐に翻弄される船。フィデルマも命を狙われる。

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4.6 2021年04月18日

 下巻を読んだ。ネタバレになることはなるべく書きたくないが、修道士や修道女の乗る巡礼船での殺人事件。  フィデルマシリーズは7世紀半ばのアイルランドが舞台だが、キリスト教の影響が色こくあり、日本人には理解しづらい部分もあるが、それを除いても楽しめるミステリーである。  かつての恋人に対する気持ちを克服し、過去と決別するフィデルマ。そして歪んだ愛情が引き起こした殺人事件も解決。  巡礼船は無事に目的地に到着。ところがそこに兄であり王であるコルグーから手紙が来た。「すぐ戻れ!エイダルフが殺人罪で捕らえられた!」  次作がとても楽しみだが、次は短編集だそうだ。待ち遠しい。

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