不思議の国の少女たち

創元推理文庫

ショーニン・マグワイア / 原島文世

2018年10月31日

東京創元社

924円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

そこは奇妙な学校だった。入学してくるのは、異世界へ行った、不思議の国のアリスのような少年少女ばかり。戻ってはきたものの、もう一度“不思議の国”に帰りたいと切望している彼らに、現実と折り合う術を教える学校なのだ。転入生のナンシーも、そんなひとり。ところが死者の世界に行ってきた彼女の存在に触発されたかのように、不気味な事件が。アリスたちのその後を描いた、ヒューゴー賞など三賞受賞のファンタジー3部作開幕。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(9

starstarstar
star
3.78

読みたい

9

未読

7

読書中

1

既読

53

未指定

29

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (2)

sakura

メモ

-- 2021年03月28日

異世界に行ったのに現実世界に戻ってきてしまってまた異世界に行きたいと切望している子どもたちが暮らす宿舎の話。三部作で一作目はサスペンスっぽいかも。世界観が好き。

全部を表示

Readeeユーザー

他人の物語

starstarstar 3.0 2018年12月08日

行って帰ってきた子供たちのそのあとのおはなし。 題材に惹かれて読みたいと思ったし、実際ひと息で読み終えた。設定も登場人物も魅力的で、展開にもわくわくしたが、個人的に手放しで褒めたくなる着地点ではなかった。 そもそも、どんな結末だったら満足したんだろうか? 「行って帰ってくる」物語は、他人の物語だ。 「帰ってきてしまう」ことによって、それを羨ましがる我々読者の溜飲を下げていたのかもしれないと思った。 自分ではない誰かが「行って」故郷を見つけてしまう物語は、どこまでも他人の顔をしていて、悔しくて悲しい。 あとこういったお話は会話の言葉選びに面白さを感じる印象があるが、それを狙って上手くいかなかった感じがするのは原作ままなのか翻訳の結果なのか…

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください