太陽神の司祭(上)
ヴァルデマールの嵐第1部
創元推理文庫
マーセデス・ラッキー / 山口緑
2010年7月31日
東京創元社
1,034円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
共通の脅威を前に、宿敵ヴァルデマールと手を結ぶことになったカース国。そのカースからの使節に同行した書記官カラルは、これまで信じてきたことがことごとく覆され混乱していた。この親切なヴァルデマール人が“白い悪魔”と怖れられる“使者”なのか?一方ヘイヴンでは、女王、テイレドゥラスの“達人”、そして鷲獅子までもが使節を待ち受けていた。待望の新三部作開幕。
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(無題)
前作〈ヴァルデマールの風〉から随分間が空いてしまったので内容をあまり覚えていなかったりするが……。前作の直後から話は始まります。長年の仇敵であったはずのカース国とヴァルデマール国は共通の脅威〈東の帝国〉を前に同盟を結ぶことにする。そこでカース国はヴァルデマールに使節ウルリッヒを派遣する。この使節に仕える書記官カラルが主人公のようだが、前作で〈隼殺し〉のモーンライズに躯を乗っ取られていたシン=エイ=インの若者アン=デシャと帝国のトレメイン大公にときどき視点が移る。 まだまだ序章、幕開けという感じの内容でどうもじれったい。上巻はアン=デシャの愚痴というか煩悶と、使節ウルリッヒとカラルのヴァルデマールまでの旅行記、道中記という感じ。 ラッキーといえばマリオン・ジマー・ブラッドリー主宰のファンタジー誌に寄稿していたこともありフェミニスト臭ぷんぷんのフェミぷんファンタジー(と勝手に呼んでいる)なのかと思いきや、ここにきてどうやらBLの方へ道を踏み外してしまった模様。本筋が面白ければ、そういう細部はどうでもいいんだけどね……。
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(無題)
前作〈ヴァルデマールの風〉から随分間が空いてしまったので内容をあまり覚えていなかったりするが……。前作の直後から話は始まります。長年の仇敵であったはずのカース国とヴァルデマール国は共通の脅威〈東の帝国〉を前に同盟を結ぶことにする。そこでカース国はヴァルデマールに使節ウルリッヒを派遣する。この使節に仕える書記官カラルが主人公のようだが、前作で〈隼殺し〉のモーンライズに躯を乗っ取られていたシン=エイ=インの若者アン=デシャと帝国のトレメイン大公にときどき視点が移る。 まだまだ序章、幕開けという感じの内容でどうもじれったい。上巻はアン=デシャの愚痴というか煩悶と、使節ウルリッヒとカラルのヴァルデマールまでの旅行記、道中記という感じ。 ラッキーといえばマリオン・ジマー・ブラッドリー主宰のファンタジー誌に寄稿していたこともありフェミニスト臭ぷんぷんのフェミぷんファンタジー(と勝手に呼んでいる)なのかと思いきや、ここにきてどうやらBLの方へ道を踏み外してしまった模様。本筋が面白ければ、そういう細部はどうでもいいんだけどね……。
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