2年生になっても学級が崩れない「小学1年生の育て方」

元山瑶子

2025年2月27日

東洋館出版社

2,090円(税込)

人文・思想・社会

2年生になっても学級が崩れない子どもたちを育てるポイントは、学期ごとに明確な意図をもって子どものもてる力を引き出し、伸ばす指導を徹底することです。そのうえで、他者意識の薄い1年生の子どもたちが、安心感をもってクラスメイトに対して関心をもち、かかわり合うことのおもしろさ、たのしさを感じられるようにすることです。本書はその考え方と方法を1冊にまとめています。 〈本書からわかること〉 1.1学期にしておくべきこと、そのために必要な指導方法がわかる  1学期に行うこと   ●規律を重視して安全・安心な教室をつくる。   ●スタートカリキュラムで幼児期からなめらかに接続する。   ●SST(ソーシャルスキル・トレーニング)を軸に、集団の一員として過ごすスキルを身につけられるようにする。  1学期の指導で心がけるポイント〉   ●新しい学校生活をたのしめるようにする。   ●ほめながら、望ましい行動を習慣化する。   ●大切なことは何度も繰り返して、子どもたちに意識づける。   ●教師との一対一のかかわりに執着することから脱却させる。 2.2学期にしておくべきこと、そのために必要な指導方法がわかる  2学期に行うこと   ●学校生活リズムを取り戻すための助走期間を設ける。   ●夢中で学べる学習集団をつくる。   ●一方的に教師の都合を押しつけない。   ●「あいづち力」をはぐくむ。   ●「担任の先生がいなくて大丈夫な学級」にする。   ●「まじめにがんばることが評価される学級」にする。   ●失敗がこわくなくなる環境をつくる。   ●偏った見方から不適切な発言をしてしまう子どもに対応する。   ●「自分の仕事」や「行事」に対して前向きに、たのしく取り組めるようにする。  2学期の指導で心がけるポイント   ●学級内での序列化(スクールカースト化)を防ぐ。   ●子どもが自分の困り感や不満を解決できるようにする。   ●「人は人、自分は自分ということ」「注意すべきこととそうでないこと」を区別できるようにする。 3.3学期にしておくべきこと、そのために必要な指導方法がわかる  3学期に行うこと   ●自分で判断する力をつけられるようにする。   ●自分の学びをたのしめるようにする。   ●「やってみたい」を実現できる学級にする。   ●学級をつくるのは自分たちだと自覚できるようにする。   ●子ども同士のかかわりをより豊かにする。   ●自分のたのしみを自分で見つけて熱中できる子にする。  3学期の指導で心がけるポイント   ●教師は自分の存在感をさらに薄くし、子どもの思いや願いの実現をサポートする。   ●よい行動や経験の価値に気づかせるしかけをつくる。   ●進級とクラス替えに際しての心構えを伝える。

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