流通規制緩和で変わる日本

矢作敏行 / 法政大学産業情報センター

1997年4月30日

東洋経済新報社

1,650円(税込)

ビジネス・経済・就職

日本市場の規制緩和・廃止のなかで流通部門の占める比重は大きい。過去10年の流通規制緩和・廃止の評価は分かれている。楽観論者は小出し段階的と批判される規制緩和の動きが、それでもじわりときいている点に注目する。それに対して、慎重派は一連の措置が市場の核心部分に及んでいるとはいいがたいと考えている。規制緩和反対論者はまったく違う観点から問題を提起している。こうした流通規制緩和をめぐる種々の立場や議論を整理し、そこから将来の望ましい流通像と日本の方向を描き出すことができないか、というのが本書の基本的な狙いである。したがって特定の立場からの議論ではなく、経営者、外国企業、ジャーナリスト、経済学者、流通研究者とさまざまな分野の方々が自由に流通規制緩和の現状と課題を論じている。本書は編者が1995年から96年にかけて法政大学産業情報センターの運営に参加し、研究会や公開セミナーで流通問題を集中的に取り上げたことがきっかけとなり、でき上がった。

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