サービス経済と産業組織
羽田昇史
1998年12月31日
同文舘出版
4,180円(税込)
ビジネス・経済・就職
本書ではまず、サービスの定義についての諸説の整理と吟味をなし、取引財としての商品(物財)、サービス財に加えて“情報財”の独自性を明らかにし、さらこの三者の混合なり複合性を究明した。続いてサービス財の特性を歴史的考察をベースにし、物財と比較して多面にわたり解明した。次に、サービス財の経済的諸特徴を物財と対比しながら考察した。第5章では、産業分類についての諸先行研究また所見を探り、日本標準産業分類の紹介とコメントをなした。さらに産業分類の国際比較にもページを割き日本の実情の浮上を試みた。明治以降、近代化を進めてきた日本経済また産業構造の成長・変化を、“サービス経済化”の四つのメルクマールをベースにロングランの実態解明をするが、欧米先進国との対比もマクロ・ミクロの両面より考察し、日本の特長をささやかであるが明らかにした。第7章では、実証分析としてサービス産業の将来について国際競争力と併せて吟味する。とくに、21世紀の産業構造の変化については「職業分類」の推移と予測が必須であることを指摘するものである。次にサービス産業は各業種より構成されているが、共通項としての特質を抽出し、さらに各業種にブレークダウンした姿で産業組織の解明を試み、対比のためアメリカのサービス業の実態も紹介した。近年、わが国ではNPOまたはNGOがクローズアップしており、NPO法も成立(1998年3月)したところである。この両者もサービス産業の構成メンバーである。サービス産業には非営利組織の大半が含まれる。医療をケースに非営利組織の吟味を国際比較も試み考察した。
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