漢とは何か

東方選書 58

岡田和一郎 / 永田拓治

2022年3月10日

東方書店

2,420円(税込)

人文・思想・社会

本書は、世界史的視野の中で再検討が迫られる漢王朝のイメージを、前漢から唐までの時間軸と、中国を中心とする空間軸から把握することを目的とする。 漢王朝は中国史上のモデル・規範とされた点において、ヨーロッパにおける古代ローマと並び称される存在であるが、後世における漢王朝像を解明しなければ、なぜ中国史上で漢王朝がモデルとなったのかを知ることができない。本書では、各時代における漢王朝像を検討することで、中国史上において漢王朝がどのように認識され、規範化されていったのかを明らかにしていく。 まえがき 岡田和一郎 第一章 集団から帝国へーー前漢 福永善隆  コラム 劉邦の伝承とその影響 第二章 懐旧と称揚の狭間ーー後漢 渡邉将智  コラム 孫呉から見た「漢」制 第三章 「漢」を継ぐものーー三国西晋における「漢」 永田拓治  コラム 「漢」的時間の継承ーー時の支配 第四章 漢との距離感ーー五胡十六国 小野響  コラム 蜀漢という漢ーー劉淵と劉曜から見た漢帝国 第五章 漢から周へーー東晋南朝 戸川貴行  コラム 天下の中心の測り方 第六章 儀表としての漢ーー北魏の領域と漢の領域 堀内淳一  コラム 北魏と南朝の元号 第七章 漢王朝へのまなざしーー唐王朝における先行王朝と故事 岡田和一郎  コラム 内から見た「漢」、外から見た「漢」 本書で登場する主な漢籍の解説 堀内淳一 あとがき 永田拓治

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