税務会計基礎概念史
矢内 一好
2020年9月25日
中央経済社
4,950円(税込)
ビジネス・経済・就職
近年の法人税法に関する書籍においては、歴史的記述が少なくなっている。法人税の実務という観点からすると、条文の背景となる歴史的な沿革は、条文解釈に劣後することが理由のようである。また、出版物の場合、頁数の制約等から削除となることもある。実務という面からすぐに役立つ法人税実務が優先する事情は理解できるが、法人税の基礎的な研究も必要と思われる。このすぐに役立たない「税法基礎分野」に歴史研究がある。歴史研究には、税務会計に対する理解の幅を拡げるという効能があるように思える。そこで本書は、法人税における課税所得及び税額の計算を対象とする税務会計の領域において、その計算構造の基礎となる概念及び原則について、その沿革と問題点について検討する。
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