薬局2024年75巻3月増刊号 みえる!わかる!精神科のくすり

三輪 高市 / 中村 友喜

2024年3月31日

南山堂

3,300円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

精神科の患者さんへの服薬説明とくすり.精神科疾患で外来通院をしている患者さんは年々増えています.治療の進歩,社会保障の整備などにより,地域のなかで外来治療を継続していく患者さんの割合が増え,精神科疾患の患者さんの処方箋を薬局や地域で応需する機会は増えているのではないでしょうか. 精神科のくすりが苦手な理由として,精神科疾患は処方箋から疾患名・病態がはっきりわからない,多剤大量処方,適応外使用,同効薬の併用などにより医師の処方意図を汲み取りにくい,わかりにくいなどが理由としてあげられます.また,入院してきた患者さんの持参薬に精神科のくすりが含まれた場合,精神科のない一般病院では類似薬への切り替えや中止の判断のほか,そもそもどうして服用しているのか,ほかの診療科の薬よりも悩むことが多い現状があります.コミュニケーションの問題としては,患者さんにどのように質問すればよいかわからない,聞き取った情報をどう生かせばよいかわからないなど,対応に困ることがあげられます. そこで,今回の増刊号では臨床でよくみかける精神科の病気とくすりについて経験が浅く自信がない医療スタッフにもわかるよう,精神科で活躍中の執筆者にまるっとまとめていただきました.精神科患者さんの薬物療法を自信をもってサポートができるものとなれば幸いです. 第1章 精神科のくすり一覧  抗精神病薬  抗うつ薬  気分安定薬  精神刺激薬  ADHD治療薬  抗不安薬  睡眠薬  認知症治療薬  中毒治療薬 第2章 精神疾患と薬物療法  01抗精神病薬  02抗うつ薬  03気分安定薬  04抗不安薬  05睡眠薬  06ADHD治療薬  07依存症治療薬(アルコール,ニコチン)  08認知症治療薬  09精神科領域で使われる漢方薬 第3章 用語解説  01中枢神経系の神経伝達物質  02ドパミン  03ドパミン受容体  04ノルアドレナリン(アドレナリン)  05アドレナリン受容体  06セロトニン  07アセチルコリン  08アセチルコリン受容体  09ヒスタミン  10グルタミン酸  11GABA  12脳の解剖学  13情動に関わる脳の領域  14睡眠・覚醒に関わる脳の領域  15血液脳関門の役割  16運動調整に関する脳領域  17脳や神経系に作用する物質  18カフェイン  19アルコール  20ニコチン 薬剤索引

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