
気候で読み解く日本の歴史
異常気象との攻防1400年
田家 康
2013年7月31日
日本経済新聞出版社
1,980円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 科学・技術
長期に及ぶ寒冷化や干ばつが引き起こす飢饉、疫病、戦争ー。日本の歴史は気候変動が動かしてきた。律令時代から近代まで、日本人が異常気象にどう立ち向かってきたのかを豊富なエピソードとともに描く異色作。 気候と文明、歴史の関係について解き明かして好評を博した、『気候文明史』『世界史を変えた異常気象』に続く3冊目です。 プロローグ 太陽活動と火山噴火がもたらす気候変動 第1章 平城京の光と影 1 万葉の花咲く陰で 2 「祈祷」「税の軽減」「救済米」 3 日本最初の天然痘の流行 4 巨大木造建築ブームによる森林破壊 第2章 異常気象に立ち向かった鎌倉幕府 1 干ばつは平安時代初期も続いた 2 『明月記』が描いた寛喜の飢饉 3 非常時の人身売買を容認した北条泰時 第3章 「1300年イベント」という転換期 1 日蓮が記録した天変地異と飢饉 2 寒冷化が可能にした新田義貞の鎌倉攻め 3 農業技術の発展で気候変動に立ち向かう 第4章 戦場で「出稼ぎ」した足軽たち 1 経済発展と人口増加の時代 2 太陽活動の低下が招いた「小氷期」 3 火山噴火が多発した40年間 4 北条、上杉、武田ーー気候が戦国大名を動かした 第5章 江戸幕府の窮民政策とその限界 1 戦争は終わった:江戸幕府の天下泰平 2 三大将軍家光、飢饉対策に乗り出す 3 シャクシャインが導いた先住民の一斉蜂起 4 元禄の飢饉と綱吉の失政 5 幕藩体制を揺るがした天明の飢饉 6 江戸幕府を追い詰めた2度の天候不順 エピローグ 1 気候変動に立ち向かう鍵は何か 2 明治凶作郡と昭和凶作群 3 おわりに 参考文献 人名・事項索引
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