
RAGE(レイジ)怒り
ボブ・ウッドワード / 伏見 威蕃
2020年12月7日
日経BP 日本経済新聞出版本部
2,750円(税込)
人文・思想・社会
「我々は勝った」 「私は勝ち目がどうあろうと勝負する」 ーードナルド・J・トランプ トランプの行動原理を解く。 Amazon.com総合1位、150万部突破の話題作、早くも日本語版登場! 屈服するな 反撃しろ 敗北を認めるな 「衝動」で決断を下す トランプの行動原理を 徹底解明する。 コロナ禍、中国、北朝鮮、大統領選…… 大統領執務室で何が起きていたのか。 調査報道の名手がトランプを17回にわたりインタビュー。 トランプが金正恩と交わした親書27通を入手。 伝説のジャーナリストが「本能」で動いたトランプの4年間を総括する傑作。 全米150万部突破の大ベストセラー! 「私は人々の怒りを引き出す。 怒りを引き出すんだ」 ーードナルド・J・トランプ
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toruo
(無題)
ニクソンを失脚させたことでお馴染みの大ジャーナリストの作品。民主党系のワシントン・ポストに今も在籍しておりトランプに対してはアンチなはず。そのバイアスがかかっているはずだがニクソン以後の大統領全てに直接取材を行い、著作もいくつか出してきたジャーナリストがどうトランプを描くのかに興味があったので手にとってみた。作者はこの前にも一つトランプをネガティブに書いた作品を出しているのだが作者も驚いたことに本作に関しては17回も直接のインタビューを行い、金正恩と交わした書簡も開示されるなどトランプ側もかなり協力している。前半では初代の重要閣僚...国務長官(ティラーソン)、国防長官(マティス)、国家情報長官(コーツ)がいかに解任に至ったか、が主に描かれ後半はコロナ対応が主に描かれている。それぞれ非常に興味深いエピソードが語られているのだが...特に北朝鮮との対応でトランプが過激なツイートを行うたびに神経をすり減らすマティス長官の話が読んでいて辛かった。イラクやアフガニスタンで実戦を指揮していた元将軍は200万人を焼き殺すようなことをしなければならないかも、と一人で教会で何度も祈ったという...。後半のコロナ対応の話も興味深く、日本になぜか多いトランプ支持者というか盲信者(アマゾンのコメント欄見てびっくりした)以外の人にはおすすめできるかな。とても興味深かったです。
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