ザ・会社改造
340人からグローバル1万人企業へ
日経ビジネス人文庫 B さー5-4
三枝 匡
2019年3月5日
日本経済新聞出版社
880円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 文庫
世界競争で沈む日本企業への答えがここにある! 歴戦のトップ経営者が仕掛けた「改革の連鎖」。その経営行動を支えた論理、そして切断力とは何か。 シリーズ89万部! 『V字回復の経営』の著者による話題の名著が待望の文庫化。 12年間にわたり仕掛けてきた数々の改革が「事業モデル」の革新を引き起こした。それは、多くの日本企業が嵌まった罠ーー欧米から押し寄せる「事業革新の新潮流」に対抗するための打ち手であった。いかに失敗と成功の壁をよじ登り、「会社改造」と呼べるほど、組織を違う生きものに変身させていったのか。多くの経験を持つ経営者が自ら書き下ろした改革のドラマ。 会社を変えるとは、経営者が計算し尽くした戦略的なアプローチと具体的アクションの切り込み方を用意し、そのうえでトップ自らが矢面に立つ覚悟で、既成組織と既成価値観を突き崩していくことである。 (以下、「プロローグ」より) その進化は簡単ではなかった。本書は各章とも、前半では改革プロジェクトがうまく進まない「失敗の状況」が描かれ、後半ではその壁を打破して成功に向かっていくブレークスルー(突破口)が描かれている。すべて実話である。各章に出てくるフレームワークは、多くの会社に当てはまる汎用性と普遍性を含んでいる。 本書は、これまでに書いた3部作ーー『戦略プロフェッショナル』『経営パワーの危機』『V字回復の経営』と同じスタイルを踏襲している。お堅い理論書ではなく、読者は実況中継のような物語で生々しい現実を疑似体験しつつ、経営の「論理性」「戦略性」を学んでいく。 ただ、本書とこれまでの3部作では大きな違いがひとつあることを知っておいてほしい。 これまでの3部作はいずれも、追い詰められた会社ないしは事業を2~3年で再生するという「短期決戦」だった。それに対して本書は、上場企業のCEOに就いてから12年間もの長期にわたり実行した「会社改造」すなわち「改革の連鎖」を追っている。社員わずか340人の超ドメスティックな商社が、いまやグローバル1万人に迫る、世界で戦う企業に転換するためには何が必要だったのか。 プロローグ 「会社改造」の勝負に挑む 第1章 会社改造1 「謎解き」で会社の強み・弱みを見抜く 第2章 会社改造2 事業部組織に「戦略志向」を吹き込む 第3章 会社改造3 戦略の誤判断を生む「原価システム」を正す 第4章 会社改造4 成長を求めて「国際戦略」の勝負に出る 第5章 会社改造5 「買収」を仕掛けて「業態革新」を図る 第6章 会社改造6 「生産改革」でブレークスルーを起こす 第7章 会社改造7 時間と戦う「オペレーション改革」に挑む 第8章 会社改造8 「元気な組織」をどう設計するか エピローグ 「戦略」と「熱き心」の経営
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