「言葉にできる」は武器になる。

伝わる言葉を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要であり、その役割をも言葉が担っている、 いかにして思考を深めるか ■内なる言葉と向き合う ●不理解・誤解→理解→納得→共感・共鳴 ●人は、相手の言葉に宿る軽さや重さ、深さや浅さを通じて、その人の人間性そのものを無意識のうちに評価している。 ●思っていることを自在に話す術を得たとしても話したり書いたりする内容が変わるわけではないため、嘘っぽい、口先だけな気がするという印象をもたれる。 ●本を読んでも実践に役立てられない→１スキルは理解できるものの使い方の指南まで事細かにされているわけではなく、自分が抱えている問題に応用できない。 →２技術を型として理解するため、型に縛られることで不自由を感じる。 →３スキルはあくまでもその人自身の経験から抽出された方法論であって、同じ経験をしていない第三者が真髄までを理解することはできない。 ●内なる言葉で意見を育て、外に向かう言葉に変換する。 ●あらゆる局面で沸き上がってくる感情を悲しいや嬉しいといった漠然とした括りで受け流さず、複雑な思いと向き合うこと。 感情ひとつひとつを言葉として認識して把握する。 ●どんな時にどんなことを考える傾向があるのか→こうやって考えたほうがよかったのではないか、次に同じ状況になったらこう試してみよう。 ●思いが言葉の重みを生む。 ●船を造りたいのなら、男どもを森に集めたり仕事を割り振って命令したりする必要はない。 代わりに、広大で無限な海の存在を説けばいい。サンテグジュペリ。 ●自分が行いたいことややらせたいことを命令するのではなく、人の心をワクワクさせたりときめかせる。 ●共有→相手が自分と同じ気持ちになって自分ごと化することで初めて成立する。 ■正しく考えを深める思考サイクル ●考えが全然進んでいない→思考域を使っていると思っていてもじつは記憶域の中を回遊してしまっている状態。 ●記憶域にあるものを一旦外に出して、考えることに集中できる環境をつくる。 ●１、頭にあることを書き出す（アウトプット） 単語でも箇条書きでも構わない、自分で見直した時に何が書かれているか理解できる、その時にどんな気分だったかを思い出すことができればOK。 A4用紙１枚に１つのことを書く。 ノートは上から下に向かって物事が進んでいないと違和感を覚えてしまう。無意識のうちに順序や順番に気を取られるからNG。 本題からずれていても脈絡がなくても頭に浮かんだことをとにかく書き出す。付箋でも可。A4の紙にグループをつくりながら張り替える。 ●付箋→断片的な内なる言葉、ノート→一時保管場所、A４→分類する場所。 ●２、T字型思考法で考えを進める（連想と深化） ●なぜ？→思考を深める。持っている価値観に迫る。本質的な課題について考える。下へ深化させる。 ●それで？→考えを進める。結局何が言いたいの？何がしたいの？どんな効果があるの？ 考えていることが実現されることでどんな結果を生むのか、効果を得られるのか、意味があるのか。右に。 ●本当に？→考えを戻す。建前ではないか、本音なのか、本当に意味があるのか。 思考が止まった時に。左に。 ●３、同じ仲間を分類する（グルーピング） できるだけ客観的に。 これは違う考え方をしているなと思った言葉をいくつかの塊に分ける。 最も枚数の多い束をもう一度分類する。分類する、見直す、を３回繰り返す。 縦のラインと横のラインを意識する。方向性を横、深さを縦。 塊を枚数が多い順に左から右へ感覚を空けて置いていく。 より本心に迫っているものや確かにそうだと感じられるものを上から順に並べる。壁に貼っても。 それぞれのグループに仮の名前を付ける。 軸→時間、人称、事実、願望、感情 ●４、足りない箇所に気づき、埋める（視点の拡張） 考えの足りない方向性について、まずは横のラインに意識を向ける。幅が広がりきった後に縦のラインを意識して深く考える。 足りない箇所へと思いを馳せる。 紙の枚数が最も多い列からT字型思考法。グルーピングされた１つの方向性やコンセプトに沿って考えを深化させる。 縦のラインはとにかく筆を動かし続ける。 ●５、時間をおいてきちんと寝かせる（客観性の確保） ２，３日置く。もう１日考えを進める日を設ける。２回１セット。 ●６、真逆を考える（逆転の発想） ４の足りない箇所に気づき、埋める（視点の拡張）をもう一度。 そして真逆を考える。 否定、意味としての真逆（やりたい、やらなければならない、希望、不安など）、人称としての真逆（主観、客観。ひとりきり、大人数など） 強制的に自分の思考の壁を乗り越えて新しい発想を生み出す。 ●７、違う人の視点から考える（複眼思考） 自分が向かい合っている相手、クライアント、家族だったらどう考えるか。 ６種類の壁で自分を制限しない→常識、仕事モード、専門性、時間、前例、苦手意識。 ●午前中の２時間を１週間に２回分、自分との会議として予定する。 ●思いをさらけだすこと。

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自分の内なる思いをしっかりと書き出す、外在化することで、さらにそれをT字に深めて磨いていくことが大事だと学べた。 （手書きでメモもした）

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就職の面接で質問をされたとき、答える経験はあるのにぐるぐると頭を巡るだけでうまく口から出ていかない。 あとから冷静に考えて、「こう答えればよかった。」 その繰り返し。 このような自分と一生付き合っていくと思いました。 ですが本の中で、この一文が胸に刺さりました。 “言葉にできないのは、言葉にできるだけ考えられていない” 今まで私は頭の中で考えることだけで満足していました。でもその“考える”とは過去のことをぐるぐるしているだけで、何も生み出してはいないことに気づきました。 4月1日から社会人になります。 時間はかかりますが、私も言葉という武器を手に入れられるように時間を確保して努力します。

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