
格付 価値の再認識と広がる投資戦略
田中 英隆 / 石渡 明
2016年10月21日
日本経済新聞出版社
2,530円(税込)
ビジネス・経済・就職
●サブプライム問題とグローバルな金融危機からの教訓をもとに、規制、訴訟、ビジネスモデル、企業倫理等、様々な角度と国際的な視点から、信用格付と格付会社のあるべき姿を問い直し、格付実務者として自らの役割と責任についての認識を示しました。 市場と格付会社には、格付の質の向上が最も重要なテーマですが、格付の質を保つために、規制導入以降は格付方法に重点が置かれがちです。 しかし、格付方法だけに頼れば、形式的で洞察を欠くものとなりかねません。一方、アナリスト個人の直観だけに頼れば、感覚的で評価体系として脈絡のないものとなる可能性があります。 本来、信用格付は、アナリストの持つ将来に対する知見とその知見を表象した格付方法の二つの相互作用により、その質が担保されるものです。 ●そこで、一橋大学の野中名誉教授が提唱する「組織的知識創造理論」を応用し、アナリストの「暗黙知」としての知見から「形式知」としての格付方法が生み出される仕組み、それら相互作用や格付の価値が生み出されるプロセス等を解き明かしました。 ●これをふまえ、価値ある信用格付が金融・資本市場のインフラとして機能し続けることを、日本市場の過去から未来に向けて幅広く展開しています。 特に、既存の社債市場や証券化商品市場のみならず、ハイブリッド証券、ハイイールド債、プロジェクトファイナンス、海外シンジケートローン等の新しい商品や分野に広げていくには、格付の文章情報と複数格付の利用拡大が一層有効であることを説いています。 第1章 サブプライムローン問題と格付ーー信用格付の終焉? 第2章 格付会社のガバナンスを問う 第3章 規制で格付の使い勝手は変わるのか? 第4章 信用格付の価値を生み出すメカニズム 第5章 原点回帰する格付利用ーー復活したバーゼル3格付参照 第6章 信頼性の高いニッポンの格付 第7章 ミドルリスク・ミドルリターン投資戦略と格付利用
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