
フードバリューチェーンが変える日本農業
大泉 一貫
2020年3月26日
日本経済新聞出版社
1,980円(税込)
ビジネス・経済・就職
◆農家の数はこれから10年で110万戸から40万戸に急減する。ただ減るのではなく、全体の中で新規の就農者が3分の1を占め、大規模農家の生産シェアが7割を超えるようになる。一般産業並みのICT化や流通チェーンの高度化、生産物の高付加価値化や、マーケットインの導入が急速に進み生産性革命が起きようとしている。本書は、日本の農業、農政に精通し、現場を知る著者が、農家の目線にたち、これから起きる変化、リスクとチャンスを伝える。 ◆1990年から2010年までの20年は日本の農業の生産性は停滞していたが、それからの10年ですでに大きな変化が起きている。生産性を比較すると、都道府県レベルでは2,3倍、市町村レベルでは5倍、経営体レベルでは10倍に格差が広がりつつあるという調査結果もある。それを主導するのがICT化とフードバリューチェーン化だ。 ◆一口でICT化といっても、一般企業と変わらない経営効率化やデータ利活用から、農業特有の機具の高度化まで様々。フードバリューチェーン化も大きく垂直型と水平型に分かれ、企業主導のものから、販売部門を強化した農業経営体まで様々な事例を紹介。コメ政策だけでない経営強化策も含めた幅広い意味での農政の動向もまじえながら、これからを展望する。 第1章 停滞から成長へ、今後10年で大きく変わる日本の農業 第2章 農業の生産性向上・事業の拡大を促すもの 第3章 フードバリューチェーンで新しい農業を作る経営者たち 第4章 フードバリューチェーンが日本農業を変える 第5章 ICTで進むフードバリューチェーンの最適化 第6章 バリューチェーンの構築をめざす成長農政と農政改革
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