物権的期待権の譲渡担保化

中小企業の短期・少額の資金融資のための物権的期待権の譲渡担保化。国内での制度化に向けた比較法的検証、実務調査と判例研究。 本書の目的と検討の順序 　第1部　物権的期待権の譲渡担保化 　　第1章　所有権留保における留保買主の有する物権的期待権の担保化に関す る考察 　　第2章　機械設備における物権的期待権の譲渡担保 　　第3章　動産債権譲渡特例法と仮登記制度ーー所有権取得に関する物権的期待 権の仮登記 　第2部　物権的期待権概念とその必要性 　　第1章　物権的期待権概念とその必要性ーーDas Bedürfnis für den Begriff vom Anwartschaftsrecht im Eigentumsvorbehalt 　　第2章　わが国における物権的期待権の内容とその意義ーーDer Inhalt und die Bedeutung von Anwartschaftsrecht in Japan 　　第3章　フランス信託法における受託者所有権ーー経済的所有権とわが国物権 的期待権との関係 　　第4章　民法194条に該当する善意占有者の使用収益権と物権的期待権との 関係ーー最三小判平12・6・27民集54・5・1737：民法規定の欠缺を補完する物権 的効力 　　第5章　わが国物権的期待権（私見）と物権的効力を伴わないドイツ物権的 期待権 　第3部　所有権留保の新たな展開 　　第1章　留保所有権の法定代位ーー最一小判平29・12・7民集71・10・1925を 題材として 　　第2章　所有権留保と譲渡担保の衝突ーー最二小判平30・12・7民集72・6・ 1044を題材として