聖娼
永遠なる女性の姿
ナンシ-・クォ-ルズ・コルベット / 菅野信夫
1998年12月31日
日本評論社
2,640円(税込)
人文・思想・社会
「聖娼」は、キリスト教以前の母権的宗教の大母神の神殿において、「女神の化身である人間の女性が、肉体と魂の交歓を呼び起こすため」に、その神殿に詣でる男性と交わる役を果たすのである。考えてみると、現代人は性と霊性を極端に分離しながら、そのどちらも失ってしまい、前者の取り戻しに焦るあまり、空しい性ハントを繰り返しているのではなかろうか。本書には、「聖娼」の内的体験を重ねることによって、それまで空虚に感じられていた人生を豊かなものにしていった、いろいろな例があげてある。
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