新 明日の農協

歴史と現場から

太田原高昭

2016年12月6日

農山漁村文化協会

2,750円(税込)

ビジネス・経済・就職

「制度としての農協」の生成・発展・終焉をわかりやすく、かつドラマチックに描き、その肯定面、否定面両方をきちんと押さえ、その矛盾的展開の必然的結果として、これからこそが真の協同組合としての農協、JAグループの真価の発揮のしどころである。  また、改革、改革と上からあるいは外野から執拗に言われているが、系統農協の歴史は、自らの手で自己改革を系統的に成し遂げてきた歴史であり、農協人はそれに自信を持つべきだ、という歴史的事実に基づいた評価も、農協マン&ウーマンへの熱いエールだ。 序章 ユートピア思想と協同組合 1トマス・モアからオーエンへ 2 ロッチデール公正先駆者組合 第1章 日本型総合農協の歴史的基盤 1 日本における協同組合の受容基盤 2 明治初期の自生的組合と産業組合法 3 明治・大正期の産業組合と農会 4 昭和恐慌と産組運動のクライマックス 第2章 農業団体統合から総合農協へ 1 戦時統制経済と食管体制 2 戦後改革と農業協同組合法 3 再建整備と「制度としての農協」 4 戦後における農協理論の展開 第3章 経済成長下の総合農協の発展 1 農基法農政と総合・専門論争 2 貿易自由化と農協合併の進展 3 都市農協問題と生活基本構想 4 地域協同組合論とレイドロウ報告 第4章 「制度としての農協」の動揺 1 稲作生産調整と自主流通米制度 2 ガット・ウルグアイラウンドのコメ市場開放問題 3 食管法・農業基本法の廃止と農協の対応 4 事業安定装置の解体と住専問題 第5章 総合農協解体論をめぐる激動 1 行政の側からの農協改革論 2 アメリカと財界の農協解体戦略 3 TPP参加から「農協改革」へ 4 規制改革会議の「農業改革への提言」 5 衆議院農林水産委員会での参考人陳述 6 新段階における農協改革の二つの道 (1)農協法はどこまで変えられたのか (2)新自由主義の辞書に「協同」はない (3)協同組合としての農協自己改革 第6章 自主・自立の協同組合としての自己改革 1 農協の広域合併と適正規模 (1) 加速する農協合併と適正規模の検討 (2) 生産を拡大する産地形成型合併 (3) 都市農協は合併して「普通の農協」へ (4) 支店協同活動と集落営農の意義 2 集落連合体としての農協と組合員問題 (1) 集落組織の機能と正組合員の範囲 (2) 理事会のあり方を考える (3) 准組合員とはどういう人たちか (4) 准組合員は共益権を要求しているか (5) 教育文化活動が育てる近代的組織力 3 新しい系統組織をどう構築するか (1) 連合会を株式会社にしてよいのか (2) 系統のかたちをめぐるいくつかの課題 (3) 農協運動の結集軸としての中央会 4 行政及び政治に対する農協の立ち位置 (1) 農政補助機関の公共的機能 (2) 系統農協としての農業政策の確立 (3) 協同組合の政治的中立と系統農協 (4) 政権交代時代における「中立」の積極性

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