
川漁 越後魚野川の伝統漁と釣り
戸門秀雄
2021年1月12日
農山漁村文化協会
4,070円(税込)
ビジネス・経済・就職
全国有数の豪雪地帯、米どころ、酒どころの魚沼地方を流れる越後魚野川は、魚種が豊富で、これを獲るための漁法も多い。川名は「サケの多く獲れる川」に由来し、時の殿様が初鮭1匹に米7俵の褒美を与えた古い歴史がある。サケの「待ち川漁」「鮭魚明神」「鮭頭石」「サケずし」のほか、「イワナ当番」「イワナずし」、川マスの「カギオロシ」、アユの「釣り子」など、当地方独特の漁法や習俗・文化が、雪によって守り育まれてきた。一方で、昭和初期から関東の著名人が釣り会に訪れ、アユの友釣りの全国組織も、この川で発展するなど、さまざまな外部との交流があり、今日、交通網の発達とともに、ますます注目される川となっている。本書は、埼玉県入間市で郷土料理店を営む著者が、半世紀にわたり魚野川に通い、さまざまな魚の漁法や漁具、食べ方、川にまつわる伝承などをノートに書き留め、まとめたもの。現存する漁法については現場を取材し、失われた漁法については往時を知る古老から話を聞いた。川の恵みを育み、生かし切る、川漁師の知恵の集大成である。 はじめに 魚野川水系概略図 川名由来と春祭 イワナとヤマメ サクラマス(降海型ヤマメ) アユ サケ 川ガニ(モクズガニ) カジカ ハヨ(ウグイ) ドジョウ あとがき 参考文献 協力者一覧 ■著者 戸門秀雄さん 第24回日本水大賞受賞 『川漁 越後魚野川の伝統漁と釣り』の取材による「新潟県魚野川流域を中心とした川の文化の記録」で審査部会特別賞を受賞 はじめに 魚野川水系概略図 川名由来と春祭 魚野川の「魚」はサケの意 かつては支流までサケが遡った 冬、男は江戸行き、女は手仕事 一宮神社の春祭「農具市」 イワナとヤマメ 伝承毛鉤 【川と信仰1】水の神様、風の神様 古式毛鉤竿 イワナずし 【漁具と人1】豪雪地の手業、山竹細工 イワナの滝上放流 烏岩魚(カラスイワナ) 【川漁余話1】昭和の渓流釣りブームと漁場監視員の朝 サクラマス(降海型ヤマメ) 銀毛ヤマメ釣り 【漁具と人2】鈴木牧之の生家、鈴木釣具店 川マス漁 【漁具と人3】魚野川のヤスと野鍛冶 アユ 昔の友釣り 【川漁余話2】アユ釣り大会の一日 コロ掛け 投網漁 夜網ーー徒歩漁 夜網ーー乗りぶち 簗漁ーー浦佐簗 【川漁余話3】アユの焼き干しラーメン サケ 魚野川とサケ漁 居繰り網漁 待ち川漁 【川と信仰2】鮭魚明神と鮭頭石 カギ漁 ゴロ掛け おとりぶち 【川と信仰3】王神祭と年魚行事 川ガニ(モクズガニ) ガニつづ ガニ茹で 【川漁余話4】魚野川木造舟 カジカ 板落とし漁 つづ漁 裸押合とカジカ酒 【漁具と人4】ベンケイ作り ハヨ(ウグイ) 瀬場漁 ハヨ取引 【川漁余話5】入間川のクキ寄せ ドジョウ つづ漁 金属製つづ 【川と信仰4】埼玉の「どじょう施餓鬼」 あとがき 参考文献 協力者一覧
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