
「明るい未来」を子どもたちに
原子力に未来を夢みた町に生きて
それでも「ふるさと」あれから10年
豊田直巳
2020年12月18日
農山漁村文化協会
2,200円(税込)
絵本・児童書・図鑑
東に太平洋、西に阿武隈の山々をのぞみ、 海から山まで続く緑ゆたかな町がありました。 ここ双葉町には約7千人が暮らしていました。 しかし、2011年3月の原発事故によって、 すべての人びとが「ふるさと」を追われ、 町役場のあたりも草におおわれていきました。 10年近くたっても、だれも住んでいません。 でも、ここには人びとの日々の暮らしがあり、 「明るい未来」を夢みた時代もありました。 その夢をみさせてくれたのは、原発でした。 しかし、その原発は、未来や夢だけでなく、 暮らしも奪ってしまいました。 町にある原発から飛び散った放射性物質は、 今も、これからも強い放射線を出し続けます。 ずっと、ずっと、何代にもわたって。 それでも、この町に生まれ育った人にとって、 ここは、かけがえのない「ふるさと」。 暮らしを紡ぎ、未来を築こうとしていた人びと。 今は、遠くの避難先に住んでいても、 心のなかに「ふるさと」は残っています。 たとえ、もう住めなくても、残したい、伝えたい。 心のなかの「ふるさと」を、 ここに暮らしがあったことを、 子どもたちに。
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