フランス中世史夜話
渡辺昌美
1993年2月25日
白水社
2,136円(税込)
人文・思想・社会
騎士道、聖者伝説、海底に消えた都、魔法を使う法王の話など、興味深いエピソード、あまり知られていない逸話を、中世史料とくに年代記に即して語る。赤々と燃える暖炉の傍らでの一夜の楽しい語りのごとき中世史譚の数々。
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(無題)
1987~88年に雑誌『ふらんす』に連載されたエッセイをまとめたもの。やや古いけれど、学術論文ではないから全く問題ない。基本的にエッセイ調なのでとりとめない感じだが中世について様々な知識を提供してくれる良書と思う。著者の方は異端審問についても書かれているため、異端についての記述がより詳しいように思った。特にクリュニー修道院、シトー会の聖ベルナール、サン・ドニ僧院長シュジェに関するくだりで、いたく厨二病を刺激されました(笑)。 書誌がついていないため、出典を自分で調べなければならないのが残念(手間がかかる)。西欧中世に興味があるなら入門的に読むのに良いと思う。
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