縞模様の歴史

悪魔の布

白水Uブックス

ミシェル・パストゥロー / 松村剛

2004年8月31日

白水社

990円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

今やわれわれの日常生活に氾濫している縞模様は、ヨーロッパ中世においては売春婦、死刑執行人、旅芸人などが身につけた異端のシンボルだった。中世から現代までの長い時間に、この模様がいかなる意味の変遷を経てきたかを跡づけるユニークな歴史書。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年11月20日

縞模様の歴史小史。著者の専門である中世が半分、後代が半分くらい。 縞模様の衣は中世においては、社会の周縁に位置する娼婦、死刑執行人、旅芸人、道化、狂人などが身に着けていた。いわば排斥・疎外のシンボルだったが、これが近世の頃までには召使のお仕着せに用いられるなどしてむしろ「従属」の意味を持つようになる。18世紀以降は、中世的な否定的な価値だけでなく、肯定的な価値をもつようになる。 囚人服の縞模様、パジャマの縞模様などの分析も。発想も着眼点も斬新で、小著ながら示唆に富む本。

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あめさと

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年07月10日

縞模様の歴史小史。著者の専門である中世が半分、後代が半分くらい。 縞模様の衣は中世においては、社会の周縁に位置する娼婦、死刑執行人、旅芸人、道化、狂人などが身に着けていた。いわば排斥・疎外のシンボルだったが、これが近世の頃までには召使のお仕着せに用いられるなどしてむしろ「従属」の意味を持つようになる。18世紀以降は、中世的な否定的な価値だけでなく、肯定的な価値をもつようになる。 囚人服の縞模様、パジャマの縞模様などの分析も。発想も着眼点も斬新で、小著ながら示唆に富む本。

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