
キリスト教一千年史(上)
地域とテーマで読む
ロバート・ルイス・ウィルケン / 大谷 哲 / 小坂 俊介 / 津田 拓郎 / 青柳 寛俊
2016年9月29日
白水社
3,740円(税込)
人文・思想・社会
発展と多様性の歴史 本書は1世紀のナザレのイエスから西暦1000年ごろまでのキリスト教世界を、章ごとに人物、地域、重要な概念をテーマとして、広大な地域・長大な時間軸をわかりやすくまとめたものである。 教会の中心的な信仰の定式化、独特な慣行の発展、最も長続きしている制度の確立は、最初の5世紀間に起こった。さらなる500年でこの宗教は、はるか遠方まで到達する一方で、かなりの地域がイスラームの支配下に入るという激動も経験した。 教会の歴史は単なる一宗教共同体の歴史ではなく、古代世界のさまざまな文化を作り替えた。アルメニア文字のように、聖職者が生み出した文字が現在まで使われている言語もある。教会は各地で隣り合う王国間のパワーバランスによって揺れ動き、また民族の独自性に寄り添い異なる形で発展していった。よく知られる正教会よりも東にはシリア語圏の教会が存在し、アジアへの伝道に大きな役割を果たした。初期のキリスト教美術はどんなものだったか、現存するシステムはどのように成立していったか。波瀾の歴史を語る36章!
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