ガレノス

西洋医学を支配したローマ帝国の医師

スーザン・P・マターン / 澤井 直

2017年10月26日

白水社

5,280円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

「医学の第一人者」初の評伝  当時、解剖は上流社会の男性の知的な娯楽であったーー。  ガレノスは2世紀のローマ帝国に生きたギリシア人で、文化面ではキケロと並ぶ、ローマ史上屈指の大物である。存命中はマルクス・アウレリウスをはじめとする歴代の皇帝の治療や薬の調合を担当しつつ、市井で貴族から庶民までの治療にあたり、死後もその著作はヨーロッパとイスラーム世界において、なんと約1500年にわたり医学の最高権威であり続けた。解剖学・生理学・衛生学・診断法、その他医学の全分野にわたるその著作(一部散逸)は、古代医学の集大成と評価され、現存する古典ギリシア語全著作の約8分の1にあたる。  著作から浮かび上がる、強い知的好奇心、自己鍛錬、並外れた観察力と人間そのものに対する深い理解。そしてローマという激しい競争社会を勝ち抜いた、容赦ない攻撃性と野心。本書は最新の研究を生かしてガレノスの人物と生涯を追いながら、その著作にふれつつ、当時のローマ世界の医療や衛生状態を解説し、さらに驚くべき解剖や外科手術の実例を紹介する。

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