ハイデガー

存在の問いと歴史

ジャック・デリダ講義録

ジャック・デリダ / 亀井 大輔 / 加藤 恵介 / 長坂 真澄

2020年5月18日

白水社

8,030円(税込)

人文・思想・社会

『存在と時間』を読解する!  デリダとハイデガーとの関係は、デリダ思想の解明には最も重要な鍵だ。本書は、デリダが高等師範学校ユルム校で最初に行なった講義録である。  ハイデガーの『存在と時間』を、デリダ自身が翻訳し、読解する── 「歴史」を揺るがした全9回の連続講義が行なわれたのは1964年。デリダが、フッサールの『幾何学の起源』の仏訳および序説(61年)や「力と意味」「暴力と形而上学」など注目すべき論考を公表しはじめていた時期であり、脱構築の思想家となる、まさに前夜の時期にあたる。  『グラマトロジーについて』(67年)や『哲学の余白』(72年)で読める初期デリダのハイデガー論は断片的だったが、この講義録は、非常に明快で一貫した論理のもとに、当時のデリダが、いかにハイデガーとともに思考し、いかにハイデガーに対する問いを提起したかを教えてくれる。存在論的差異への注目や、現前の形而上学と時間の問題、歴史概念をめぐるヘーゲルやフッサールとの対決など興味深い議論も数多く展開されている。  デリダ直筆原稿16頁カラー口絵のほか、巻末には索引も収録。

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