
中国の地政学
文庫クセジュ
マテュー・デュシャテル / 松本 達也
2024年9月2日
白水社
1,540円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
1980年代以降、国際関係の舞台で影響力を増す中国。2050年に世界の大国として、また科学大国としての地位を築くことを目標としている。 本書は、まず戦略的歴史に立ち戻り、朝貢制度による対外政策、帝国主義列強諸国との戦いによる国力の低下、中華人民共和国成立以降の指導者たちの政策などを概説する。 朝貢外交で海に乗り出すこともあったが、基本的には大陸の国境の安定化に腐心していた。海上での地政学が重要になるのは、大陸での国境がほぼ画定してからである。陸から海へと地政学の重心を移す中国は、東アジアで足場を築き、世界の大海において海洋基軸を打ちたてようとしている。グローバルプレーヤーとなった中国の地経学が、地政学的な行動にどんな影響を与えたのか? グルノーブル地政学フェスティバル最優秀地政学大賞受賞作。 [目次] 序章 第一章 中国の地政学的表象 I 歴代王朝の遺産 II 国恥の百年 III 中華人民共和国の指導者たちの遺産 第二章 大陸における国境の安定化 I 中国の陸続きの国境を巡る地政学 II 中露関係の変転 III 朝鮮半島ーー陸と海のはざま IV 新しい絹の道? 第三章 海洋における国境の政策転換 I 台湾という重石 II 海洋における国境 III 日米同盟を軸とする地域の安全保障の構造を巡る戦略的競合関係 第四章 新しい地平ーー世界進出の野望と残した足跡 I 世界で存在感を増す中国の地経学 II 不干渉主義ーー見直しを迫られる原則 III 中国ーーアフリカにおける大国 結論 訳者あとがき 参考文献
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