レーニン対イギリス秘密情報部
ジャイルズ・ミルトン / 築地誠子
2016年2月25日
原書房
3,850円(税込)
人文・思想・社会
現代諜報戦はここから始まったーロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするレーニンらと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部(後年のMI6)との息詰まる戦いの記録。あらゆる人間の思惑を濃密に描いた、諜報と革命の裏面史!
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toruo
(無題)
タイトルに惹かれて。原題はロシアン・ルーレット。ラスプーチン暗殺から話が始まるのだが、暗殺現場に実はイギリス人もいたのだそうだ。もともとロシアはイギリスの友好国…というかその当時はドイツに対抗させるためにいいように利用してたというのが正しい見方に思える。そのロシアが革命からソヴィエトという国になり、レーニンとトロツキーによる世界革命の第一歩として当時のイギリスの植民地、特にインドに革命の輸出を試みだす。これを出来たばかりのイギリスのスパイ組織がいかに防いだか、というのがこの本のテーマ。007のモデルと言われる男をはじめ実在のスパイ達とその活躍ぶりが描かれておりとても面白く読めた。それにしても中国とならんでインドも共産国になっていたら果たしてどうだったのかなと少し興味深かったりするな…。
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