相棒

PHP文芸文庫

五十嵐貴久

2010年10月31日

PHP研究所

817円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

時は幕末、京の都ー。大政奉還を目前に控え、徳川慶喜暗殺未遂事件が起こった。幕閣から犯人探索の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長土方歳三。しかし二人に与えられた時間は、わずか二日間だった。いがみ合い、衝突しながら捜査を続ける二人が最後に行きついた人物とは?そして龍馬暗殺の真相を知った土方は?幕末維新のオールキャストでおくる、傑作エンタテインメント長編小説。

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Readeeユーザー

太陽の竜馬、月の土方

starstarstarstarstar 5.0 2020年05月23日

「いいか、伊東。一つだけ教えてやろう。てめえが殺したのは坂本じゃねえ。この国の明日だ。てめえが斬ったのは、そういう男だったんだよ」 新選組副長土方歳三、海援隊坂本龍馬、二人に下された命令は、大政奉還が迫る中、徳川将軍暗殺未遂を侵した下手人を探せ、というものだった。 国を壊して開けた新しい国を欲する坂本、新選組を幕府の存続を何より大事に思う土方。性格も、立場も全く違う二人。そんな二人が相棒と想い合うまで、たった数日、命の綱渡りの下知を一緒に供用した時間、それはその後の二人の考え方すらもかえてしまうような、ありえないくらい奇妙な時間だった。 龍馬が新しい国を欲する理由も彼らしい。国が開ければ、海へ出て、商売をする。政治なんかに興味はない。諸外国を相手に海運事業するんぞ。こんなに面白いことがあるかと。 土方は、新選組がなくなるとしても、最期は戦場でいかに華々しく散るかが重要であった。だが龍馬と過ごし、新選組が後世に語り継がれることを切に願うようになる。自分たちが確かに存在した。その事実を。 龍馬が太陽なら、土方は月のようだった。二人が酒を飲み交わし、あの頃はああだったな、と冗談めかして喋れる日が来たのなら、どんなにか良かったのに。大声で笑う二人が目に見えるようだ。

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