バイオ燃料で、パンが消える
食べ物を暖炉にくべる時代が幕を開ける
PHP paperbacks
武田邦彦
2008年5月31日
PHP研究所
1,047円(税込)
科学・技術
「讃岐うどんが一斉値上げ」と「ガソリンの価格高騰」。無関係に見えるこの2つの現象はリンクしている。そのキーワードは「バイオエタノール」。石油の枯渇、地球温暖化などの環境・エネルギー問題が世界的に不安視されるなかで、その救世主とも見なされているこの「環境にやさしい」燃料。しかし現実には、バイオエタノールを生産し消費することは、「パンを暖炉にくべる行為」に他ならない。このバイオエタノールという怪物の実態を、石油、温暖化、食糧問題、各国の政治的思惑から読み解き、人類がいかにして地球環境との折り合いをつけ、生き残っていくかを考察する。
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