リング
百田尚樹
2010年5月31日
PHP研究所
1,540円(税込)
小説・エッセイ / ホビー・スポーツ・美術
1960年代、リングという四角い小さな戦場で、2つの拳だけで世界をつかもうとした若者たちに多くの日本人が熱狂した。その中心にいた一人のボクサー。19歳でフライ級王者となり、22歳で「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破って二階級制覇、26歳でフェザー級王座に挑戦し「幻の三階級制覇」で生ける伝説となったファイティング原田ー。時代の高揚感の中で躍動し、命を削ってぶつかり合った原田とライバルたちの激闘を、スピード感と臨場感あふれる筆致で描いた傑作ノンフィクション。
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(無題)
「永遠の0」の作者百田直樹による最新作。タイトルにある「リング」はボクシングのリングの事。ボクシングと言えばなんと言っても「BOX!」があるが、本書はファイティング原田を中心とした、言ってみれば日本ボクシング史とも言えるノンフィクションである。最初に世界フライ級チャンピオンになった白井義男にスポットを当てて、彼のトレーナーを務めたカーン博士との出会いからタイトルを取るまでとその後を詳細に述べている。1952年5月19日後楽園球場で白井がダド・マリノからタイトルを取った時、日本は興奮の渦に巻き込まれた。敗戦で希望をなくしていた国民に元気を与えたという意味で湯川秀樹博士のノーベル物理学賞と同様の価値があった。そして次に、フアイティング原田に焦点を当てて1960年代の日本の熱気を活写している。原田は19歳でタイのポーン・キングピッチを破って世界フライ級チャンピオンになり、22歳でブラジルの「黄金のバンタム」と言われたエデル・ジョフレを破って二階級制覇。そして26歳でオーストラリアのジョニー・フアメションを破って世界フエザー級チャンピオンになり三階級制覇。この原田を核にこの時代を彩った名選手のエピソードをちりばめて、読んでいて飽きない好作品だ。
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