古代史に隠された天皇と鬼の正体

PHP文庫

関 裕二

2021年6月2日

PHP研究所

968円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

日本人は、鬼が大好きだ。お伽話は鬼で溢れている。 鬼とはいったい何者なのか。 鬼は本来、目に見えない、得体の知れない恐ろしい存在と考えられていた。 たとえば、秋田のナマハゲが蓑笠を着ているのは、寒さや雪対策だけではない。鬼の格好を表象している。身を隠して見えないという設定で、鬼を表現しているのだ。 その「隠す」「隠れる」の「隠」の一文字を「おん」と読み、「おん」が「おに」となった。 古代日本人にとって「鬼」とは「祟る神」であり、大自然そのものだった。 恵みももたらせば、災害も起こす。強力なパワーを持つ、目に見えない、恐ろしい存在は、すべて鬼だったのだ。 また、天つ神の末裔である天皇も同様に恐ろしい存在と見なされた。 実権のない弱い祭司王であった天皇が、生き残った大きな理由がここに隠されている。 古代史における鬼は、現代人の想像をはるか超える影響を及ぼしていたのだ。 『天皇と鬼』を改題し、加筆・再編集。

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