また会いたくて

２００５年末、あるコミュニティサイトにひとつの小説が掲載された。中学１年の秋、シンは隣町の中学に通うユウと出会う。学校にも行かない中途半端な不良だったシンは、ユウのためにバンドを始め、悩みながらも前に進んで行くことを決意する。しかし、そんな２人を衝撃的な事件が襲い、シンはひとり、過酷な運命を背負って生きて行く。…それは、１０年にもおよぶ著者自らの経験を語った心の叫びだった。携帯電話から書き込まれたその小説は大反響を呼び、瞬く間にランキングの１位に躍り出た。一度は著者自らＨＰ上から削除しながら、ファンの声に支えられて復活した名作。「『また会い』は“感動した”なんて言葉では語り尽くせない」「シンの悲しみと苦しみを、多くの人に感じてほしい…」など、異例ともいえる反響を呼んだケータイ小説の書籍化。